2014年 03月 03日
tocar
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tocar(トカァル) touch、play
フラメンコ、伝統的なスタイルと呼ばれるものもあれば。
日々新たなスタイルのフラメンコも生まれています。
フラメンコは本来楽譜で継承される音楽ではありません。
フラメンコ特有のノリ、コンパス(リズム)にのって、その瞬間瞬間、奏者が表現したものが、そのときのフラメンコになります。演奏に魅了され、継承したいと思われるものが広まり、そして残り、伝統となっていく、と誰かがいっていたのを思い出します。
先週パコデルシアというギタリストが他界。フラメンコ音楽の改革者とも呼ばれ、世界中のミュージシャンたちと交流、「フラメンコ」というジャンルを世界に広めたアーティストとして活躍し続けた人でもありました。
訃報のニュースを聞いてから、スペインメディアの特集などを読み、みました。
ギタリストとしての活躍は知っていましたが、フラメンコ、そしてジプシー文化への誤解や偏見とたたかってきたことなどは知りませんでした。
より良い演奏を目指し演奏し続けることによって多くの人を魅了するだけでなくフラメンコ自体の持つ魅力を伝え続けてきたことが記されていました。
パコの葬儀にはパコを慕う著名なフラメンコギタリスト、トマティート、カニサレス、ビセンテ・アミーゴなどをはじめとしたフラメンコアーティストたちが集まったとのこと。彼の生き方は多くのフラメンコアーティストたちに影響を与えたことは彼らの言葉からもうかがうことができます。
多くのジャンルのアーティストとのコラボレーションしてきたパコですが、フラメンコはやはりフラメンコである、とインタビューで答えていました。ジャズでもクラシックでもなく、アンダルシアの土地に根ざした音が体の中から湧き出て奏でる音がフラメンコである、と。
フラメンコ独特の呼吸、波があると思います。その波をパコの音を通して知ったような気がします。はじめて聴いたフラメンコアルバムがパコでした。今尚、聴くほどに味わい深いその演奏。
パコの音は心地良く、自然に体になじむような気がします。
ライブでみたときも、突き刺さるフラメンコ、というよりも音がきらめくようなフラメンコだったことを思い出しました。
スペイン語で楽器を奏でること、「触れる、鳴らす tocar」といいます。
「心の琴線に触れる、感動する」というときにも「tocar」を使います。
彼のアルテに触れ、それを引き継ぐアーティストたち。
パコのアルテは継承され、これからもわたしたちを魅了し続けていくのだと思います。
Descanse en paz, maestro Paco
Gracias de corazón por tanta buena onda de flamenco
パコが若いころのドキュメンタリー
パコデルシアのドキュメンタリー番組
フラメンコと知らずにこの曲を耳にしたことある方も多いのでは?
Paco De Lucia, Al Di Meola and John McLaughlin ギタリスト3人の競演!
フラメンコ、伝統的なスタイルと呼ばれるものもあれば。
日々新たなスタイルのフラメンコも生まれています。
フラメンコは本来楽譜で継承される音楽ではありません。
フラメンコ特有のノリ、コンパス(リズム)にのって、その瞬間瞬間、奏者が表現したものが、そのときのフラメンコになります。演奏に魅了され、継承したいと思われるものが広まり、そして残り、伝統となっていく、と誰かがいっていたのを思い出します。
先週パコデルシアというギタリストが他界。フラメンコ音楽の改革者とも呼ばれ、世界中のミュージシャンたちと交流、「フラメンコ」というジャンルを世界に広めたアーティストとして活躍し続けた人でもありました。
訃報のニュースを聞いてから、スペインメディアの特集などを読み、みました。
ギタリストとしての活躍は知っていましたが、フラメンコ、そしてジプシー文化への誤解や偏見とたたかってきたことなどは知りませんでした。
より良い演奏を目指し演奏し続けることによって多くの人を魅了するだけでなくフラメンコ自体の持つ魅力を伝え続けてきたことが記されていました。
パコの葬儀にはパコを慕う著名なフラメンコギタリスト、トマティート、カニサレス、ビセンテ・アミーゴなどをはじめとしたフラメンコアーティストたちが集まったとのこと。彼の生き方は多くのフラメンコアーティストたちに影響を与えたことは彼らの言葉からもうかがうことができます。
多くのジャンルのアーティストとのコラボレーションしてきたパコですが、フラメンコはやはりフラメンコである、とインタビューで答えていました。ジャズでもクラシックでもなく、アンダルシアの土地に根ざした音が体の中から湧き出て奏でる音がフラメンコである、と。
フラメンコ独特の呼吸、波があると思います。その波をパコの音を通して知ったような気がします。はじめて聴いたフラメンコアルバムがパコでした。今尚、聴くほどに味わい深いその演奏。
パコの音は心地良く、自然に体になじむような気がします。
ライブでみたときも、突き刺さるフラメンコ、というよりも音がきらめくようなフラメンコだったことを思い出しました。
スペイン語で楽器を奏でること、「触れる、鳴らす tocar」といいます。
「心の琴線に触れる、感動する」というときにも「tocar」を使います。
彼のアルテに触れ、それを引き継ぐアーティストたち。
パコのアルテは継承され、これからもわたしたちを魅了し続けていくのだと思います。
Descanse en paz, maestro Paco
Gracias de corazón por tanta buena onda de flamenco
パコが若いころのドキュメンタリー
パコデルシアのドキュメンタリー番組
フラメンコと知らずにこの曲を耳にしたことある方も多いのでは?
Paco De Lucia, Al Di Meola and John McLaughlin ギタリスト3人の競演!
by serranita
| 2014-03-03 16:43
| フラメンコのお話